音楽学部ピアノ専任教員オーディションがある。
音楽家の定職のポジションは本当に少ない。
まして、大学の教員と言う恵まれたポジションに空きが出る事は
何年かに一度のチャンスである。
少子化で大学の学生自体減少している現在、
教師の必要数も減る。
そんな中で今回の募集も3年の任期制専任というポジションだ。
それでも、全国から55人の応募があった。
それもすごい経歴の持ち主ばかり。
いかにポストがないかということだ。
その中から選らばれた7人の演奏と教授法を審査する。
12時から8時まで、ほんの数回の休憩を入れただけでぶっ通し!
頭がくらくらしてくるが、応募者の方は、一生がかかっているくらい必死なので、
こちらも緊張感が緩む事はない。
それぞれ立派な人ばかりだが、たった1人のポストだ。
こういうところで発揮される人間の運は運だけでは済まされない重みがある。